「仕事をもう辞めたい…」「仕事を辞めたいけれど本当に辞めていいか悩んでいる」
仕事を辞めたい悩みは誰しも持ちうるものですが、実際に辞めるとなると、踏ん切りが付かない方は多いのではないでしょうか。
日本労働調査組合のアンケート調査※によると、会社員の38.5%が「仕事を辞めたい」「転職したい」と回答しており、仕事に関する悩みは多くの方が抱えていることがわかります。
現代では終身雇用の概念がなくなりつつあり、転職も当たり前になっているからこそ、仕事を辞めて転職することは前向きな選択肢にもなるでしょう。
そこで今回は、仕事をやめたいリアルな理由について紹介します。
本当に仕事を辞めるべきか悩んでいるときに考えたいこと、やるべきことにも触れているため、ぜひ最後までご覧ください。
- 仕事を辞めたいと思っている人
- 仕事を辞めるべきか悩んでいる人
- 仕事を辞めたいけれど後悔したくない人
仕事を辞めたいリアルな理由には人間関係や給料の低さがある
なぜ「仕事を辞めたい」と考えるのか、理由として7つが挙げられます。
- 人間関係にストレスを抱えて精神的に疲れた
- 給料の低さや不十分な福利厚生を理由に仕事を辞めたくなる
- 残業時間の長さや休日出勤の多さから仕事を辞めたくなる
- 仕事に対してやりがいを感じない・向いていないと感じる
- 実際に働いてみると現実とのギャップが大きくて辞めたくなる
- どんなに頑張っても仕事で評価されない職場環境に不満を感じる
- 単純に仕事やめたい・働きたくないと感じる
人間関係や労働環境をはじめ、仕事を辞めたいと思う理由は年齢性別・職種を問わずさまざまです。
最初は憧れて始めた仕事だとしても、業界の実情や入った会社の雰囲気が合わないことは珍しいことではありません。
仕事を辞めたいリアルな理由として多いものについて、それぞれ詳しく解説します。
人間関係にストレスを抱えて精神的に疲れた
上司や同僚は自分で選べないため、人間関係を理由に仕事を辞めたくなる人は多いです。
仕事における人間関係の悩みには、さまざまなものが挙げられます。
- 上司のパワハラやセクハラがきつい
- 上司が気分屋ですぐに意見を変えて振り回される
- 上司が一部の社員だけを贔屓している
- 平気で同僚の悪口を言ったりいじめをする人がいる
- 同僚に仕事ができない人が多く自分がカバーせざるをえない
- 体育会系や年功序列など社内の風潮が自分に合わない
人間関係が良いかどうかは実際に入ってみなければわからず、人同士の相性もあるでしょう。
また、入社した段階では人間関係に問題はなくても、人事異動などにより人間関係に悩みを抱えて仕事を辞めたいと思う方もいます。
上司や同僚は頻繁に顔を合わせる間柄であり、仕事は人と協力して進めることが欠かせないため、些細なことでもどんどんストレスは蓄積されていきます。
仕事である以上は人の好き嫌いは抜きにして進めたいところですが、上司や同僚の不満から自分の仕事にも集中できなくなれば、仕事を辞めたいと思う方は多いでしょう。
給料の低さや不十分な福利厚生を理由に仕事を辞めたくなる
仕事はお金を稼ぐためにやるものだからこそ、給料の低さや福利厚生に不満があって辞めたい人は非常に多いです。
マイナビ転職が実施したアンケート調査※でも、転職理由として最も多かったものとして「給料が低かった」が挙げられます。
給料や福利厚生に対する不満として、具体的にご覧ください。
- ほかの会社より給料が安い
- 不景気で給料がカットされた
- 残業手当や休日手当が出ないのに時間外労働させられる
- どんなに仕事を頑張っても給料が上がらない
- 仕事で必要なものや交通費が自費(経費で落ちない)
頑張っても給料が増えなければ、好きな仕事でも好きでいられなくなり、モチベーションも下がっていきます。
特に「ほかの会社の方が給料が高い」「今の会社では給料が上がらない」と気付いてしまえば、仕事をやめたいと考える人はさらに増えるでしょう。
※参照:マイナビ転職動向調査2024年版(2023年実績)|転職理由と転職先の決定理由
残業時間の長さや休日出勤の多さから仕事を辞めたくなる
残業や休日出勤など、時間外労働の多さは体力だけでなく精神的にも摩耗していきます。
- 残業や休日出勤が多くプライベートの時間がない
- 精神的に摩耗して会社への不満が大きくなる
- 残業を押し付けて上司や同僚は早々に帰ってしまう
- サービス残業をさせられて給料も増えない
プライベートの時間が削られれば気分転換もできず、仕事の集中力を欠いたりストレスも溜まっていきます。
そして集中力を欠けば仕事の効率は落ちて、更なる時間外労働につながる負の連鎖に陥ってしまうでしょう。
また、残業を押し付けられたりサービス残業を強いられるなど、時間外労働に不公平感を覚えて不満が募っていく人もいます。
残業代で収入を増やしたい人もいるため、残業時間の上限を定めたりノー残業デーを作ることで辞めたいと考える事例もあります
時間外労働は心身ともに摩耗して仕事を辞めたい理由へとつながっていくため、業務時間も含めて自分に合った会社を探すことは欠かせません。
仕事に対してやりがいを感じない・向いていないと感じる
仕事に対してやりがいを感じない・向いていないと思えば、そこからどんどんモチベーションが下がって辞めたい気持ちにつながっていくでしょう。
- 希望とは全く異なる部署や役職に配属された
- 毎日単純作業ばかりで面白さを感じられない
やりたい仕事ができなかったり、面白さに欠けるものだったことで、やりがいがなく仕事を辞めたいと思う人は多いです。
また、興味を持って始めた仕事だったとしても、実際にやってみると自分には向いていないことに気付いて別の仕事をしたいと考える人もいるでしょう。
どのような仕事が楽しいと思えるか・向いていると感じられるかは人それぞれで、ときにはやりたい仕事を割り振ってもらえない場合もあることが、辞めたい理由や不満につながっています。
実際に働いてみると現実とのギャップが大きくて辞めたくなる
最初は興味を持って始めた仕事だとしても、実際に働いてみるとつらい部分が多くて辞めたくなる人もいます。
- 営業:売上や業績に対するノルマが厳しい
- 医療:人の命を預かる責任の重さに耐えられない
- 開発:提案が却下されてばかりでモチベーションが上がらない
実際にやってみるとストレスの多い仕事だったり、自分に不向きな業務の割合も多かったりと、やってみて初めてわかるつらさに直面することが、辞めたくなる理由の1つです。
そのため会社内での仕事内容はもちろん、業界そのものに嫌気が差して仕事を辞めたくなる人も少なくありません。
どんなに頑張っても仕事で評価されない職場環境に不満を感じる
会社の評価制度をはじめ、どんなに頑張っても仕事で評価されないことに不満を感じる人も少なくありません。
- どんなに頑張っても出世や昇給を見込めない
- 業績が良くても出世や昇給は年功序列
- 業績を問わず上司に気に入られている人が出世する
どんなに頑張っても評価されなかったり、年功序列やひいきなど出世基準に不公平感を覚えれば、仕事や会社に対するモチベーションが下がるでしょう。
評価制度が十分でなければ、自分を否定された気分になり精神的にすり減っていく人も少なくありません。
そのことから、仕事を辞めて自分を正当に評価してくれる会社に移りたいと考える人は多いです。
単純に仕事やめたい・働きたくないと感じる
人間関係や仕事内容に特別な不満はなくても、単純に働くこと自体が嫌で仕事を辞めたくなる人も多いです。
「好きなことだけして暮らしたい」「休み明けはとにかく憂鬱」など、単純に働きたくないと思ったことがある人は多いでしょう。
「とにかく働きたくない」と思うきっかけはさまざまありますが、主なきっかけとして以下が挙げられます。
- 人間関係や仕事内容など小さな辞めたい理由が積み重なっている
- プライベートなどでつらい出来事があって何にも身が入らない
- 家でダラダラしたり好きなことをしている時間が一番充実している
仕事に対する小さな不満の積み重ねや、プライベートの時間の充実度から「辞めたい」「働けない」と思う人は多いです。
何も考えられない無気力状態になっている場合は、仕事などのストレスから精神状態に問題が生じている場合もあるため、治療を検討するのも選択肢の1つです
仕事を辞めたいと思ったらやるべきは気分転換して原因を探すこと
仕事を辞めたいと思ったら、まずやるべきこととして以下が挙げられます。
- 趣味やレジャーなど好きなことに挑戦してみる
- 辞めたい原因や理由を文字に書き出してみる
- 自分に解決できる原因かどうか考える
- 自分で解決できる内容なら解決までの筋道を立てる
- 自分で解決できない問題なら仕事を辞める
ポイントは、やるべきことをやってみて自分がどう感じたかに気づくことです。
自分が本当に仕事を辞めるべきか、それともまだ続けるべきかを考えるためにも、まずは仕事についていま一度考えてみましょう。
仕事を辞めたいときにやるべきことについて、詳しく解説します。
趣味やレジャーなど好きなことに挑戦してみる
まずは趣味やレジャーなど、仕事を忘れて好きなことに挑戦してみましょう。
「仕事を辞めたい」と思っているときは、仕事の嫌な部分しか見えていない場合が多いです。
そのためまずは好きなことや趣味など、気持ちを切り替えるため自分が楽しいと思える行動をしてみましょう。
好きなことをして気分転換できて仕事に対するモチベーションが生まれたのであれば、現状は問題ありません
ただし、好きなことをしようとしても以下の結果に陥った場合には、仕事を辞めるかどうか具体的に検討することが大切です。
- 残業や休日出勤が多く好きなことを楽しむ時間がない
- 給料が安く生活だけで精一杯で趣味を楽しむお金がない
- 趣味を楽しもうとしても仕事のストレスで楽しめない
時間的・金銭的にはもちろん、精神的な理由からも好きなことを楽しめない場合は、仕事により自分が追い詰められている可能性が高いです。
そのため、好きなことを楽しめないのであれば、今の仕事を辞めるべきか真剣に考えましょう。
辞めたい原因や理由を文字に書き出してみる
好きなことをしても楽しめなかったのであれば、仕事を辞めたい原因や理由を文字に書き出してみてください。
自分が今何を思っているのかを考えてみても、思うだけでは何も浮かばない場合が多く、なぜ仕事を辞めたいのか人に問われると思うように言葉が浮かばない場合が多いです。
しかし、以下のように自分の考えや気持ちを文章として書き出してみれば、客観的に自分の気持ちについて見つめられます。
- 仕事を辞めたいと思ったきっかけの出来事
- 自分の今の気持ち
- 自分を煩わせているものが何か(出来事や人物など)
- どのような自分になりたいか
自分が考えていることであれば、何を書き出しても問題ありません。
書き出すことで、漠然としていた悩みを文字で見て原因を探るヒントにできます。
書き出した瞬間は気持ちの整理が付かない場合もあるため、書き出して一晩経ってから見返してみるのもおすすめです
仕事を辞めたい原因を冷静に見極めるためにも、気持ちを書き出すことから始めましょう。
自分に解決できる原因かどうか考える
文字に書き出してみて、自分に解決できる原因かどうか考えてみましょう。
仕事を辞めたいと思う原因にはさまざまなものがあり、自分に解決できる問題もあればできない問題もあります。
原因に基づき、転職しなくても働き方の工夫次第で解決する問題なら、仕事を辞めるのではなく原因を解決するために動くのも選択肢の1つです。
仕事を辞めたいときは、現状に不満を感じているのか・職場環境に嫌気が差しているのかが混同されがちです。
だからこそ、原因を明確にして解決するための方法を考えることから始めてみてください。
自分で解決できる内容なら解決までの筋道を立てる
仕事を辞めたい原因を考えた結果、自分で解決できる可能性があることなら、仕事を辞めるのではなく原因を解決するための道筋を立てましょう。
自分で解決できる可能性がある原因として、以下が挙げられます。
- 給料が少ない
→業界全体の相場ならキャリアアップを考える - 頑張っても評価されない
→結果が伴う業績であるか検討してみる - 単純に(なんとなく)仕事を辞めたい
→無気力状態に対処するべく気分転換やカウンセリングを受ける
給料に不満がある場合、まずは業界全体の相場を調べることが先決です。
自分が受け取っている給料が相場の範囲内であれば、仕事を辞めて同業に転職すれば必ずしも給料が上がるとは限らないため、キャリアアップを考えることがおすすめです。
もちろん解決できる可能性のある問題はすべてではなく、実際に解決できるかどうかは働いている会社との相性も存在します。
自分に解決できる問題であるか、会社ではなく業界全体の問題が原因につながっていないか考えたうえで、解決できる糸口を探してみましょう。
自分で解決できない問題なら仕事を辞める
原因を考えて自分で解決できない問題であれば、今の仕事を辞めることが近道です。
- 会社内の人間関係や社風
- 給料の低さや不十分な福利厚生
- 不十分な評価制度
- 残業時間や休日出勤などの時間外労働の多さ
- やりがいのない仕事
会社や業界そのものの制度や風潮、人間関係を社員1人で変えることは非常に難しいことです。
また自分で解決できる可能性があったとしても、解決するには膨大な時間や労力が必要だったり、解決しても昇給や出世などにつながらないのであれば、現実的な原因解決手段ではありません。
原因解決の道筋があっても転職する方が早い場合もあるため、仕事を辞めることも1つの手段として原因を解決する方法を検討してください。
仕事を円満に辞めるための準備と流れ
仕事を辞めたい理由について考えた結果、解決するには今の仕事を辞めることが最善との結論に至ったのであれば、円満に会社を辞める準備を進めましょう。
- 退職日を明確にする
- 前向きな転職理由を準備する
- 会社に退職する旨を伝える
- 仕事の引き継ぎ内容を文書化する
- 引き継ぎ資料を上司や同僚に渡す
法的に、会社を辞めるには退職日の2週間前に申告すれば問題ありません。
ただし、引き継ぎやシフト調整が必要なことを想定して、基本的には退職1ヶ月以上前に伝えておくことが無難です。
また退職する際は「別の仕事に挑戦したいため」など前向きな理由を用意しておきましょう。
人間関係や仕事内容への不満を理由に挙げると、人事異動などを提案して引き止められる可能性があります
合わせて、退職までに自分の仕事に関する引き継ぎ資料を文書として用意して、同僚や上司に渡しておきましょう。
複数人に渡して自分が退職したあとも仕事環境に支障が出ないようにしておけば、トラブルなく円満な退職を目指せます。
仕事やめたいけど次がないということにならないように転職サイトに登録する
仕事を辞めたいと考えている一方でなかなか仕事を辞められない大きな理由として、「辞めても次がないから」が挙げられます。
仕事を辞めれば収入源がなくなり、生活が苦しくなるからこそ、そうならないように退職と同時に転職の準備を始めておくことが大切です。
そのために知っておきたいこととして、以下のポイントをご覧ください。
- 転職活動のため転職サイトや転職エージェントに登録する
- 転職活動を考える時間もないなら先に退職するのもおすすめ
- 仕事をやめたいと言えない場合は退職代行に依頼する
転職準備が重要なことはわかっていても、仕事が忙しすぎて転職について考えられなかったり、準備する時間がない方もいるでしょう。
以下からは、転職準備のためにやるべきことと退職と並行して転職活動できない方向けの選択肢について詳しく解説します。
転職活動のため転職サイトや転職エージェントに登録する
転職活動のため、まずは転職サイトや転職エージェントに登録しましょう。
転職サイトと転職エージェントの特徴は以下のとおりです。
転職サイト | 転職エージェント | |
主な特徴 | 多数の求人情報が掲載されており自分で気になる求人を探して応募する | 転職のプロがカウンセリングして最適な求人情報を提案紹介する |
利用料金 | 基本無料 | 基本無料 |
転職期間の目安 | 自分のペースで探せる | 1〜2ヶ月前後 |
専門スタッフによる支援 | 基本なし | あり |
メリット | 自分で興味のある求人を探せる 登録不要で求人情報をチェックできるサービスもある 多くの求人にまとめて応募できる | 自分で求人情報を探す必要がない 非公開求人から紹介してもらえる場合もある 面接の日程調整なども代行してもらえる |
デメリット | 数ある求人から自分で探さなければいけない 面接の日程調整などは自分で行う必要がある | 自分で興味のある仕事や条件を探せるわけではない オンラインなどでカウンセリングを受ける必要がある |
自分で求人を探す転職サイトか、転職のプロに支援してもらえる転職エージェントのいずれかを利用して転職活動を始められます。
いずれも求職者は基本無料で利用できますが、転職期間や手軽さはサービスごとに違いがあるため、自分と相性が良いサービスを選びましょう。
転職サイトや転職エージェントは年代や職種ごとに専門的なサービスを提供している場合もあるため、サービス形態ではなく扱う求人のジャンルで選ぶのもおすすめです
転職活動を考える時間もないなら先に退職するのもおすすめ
転職活動しなければいけないとわかってはいるものの、今の仕事が忙しくてなかなか始められないのであれば、先に退職するのもおすすめです。
- 残業などの時間外労働が多くプライベートの時間がない人
- 仕事が忙しすぎて転職について考える心の余裕がない人
- 2〜3ヶ月分の生活費は確保できている人
今の仕事が忙しいなかで無理に転職活動を始めると、仕事を辞めたい一心から、転職先にこだわることなく「すぐに入れそうだから」などの理由だけで安易に転職先を決めてしまう恐れがあります。
安易に決めてしまうと、また会社とのミスマッチが起きてすぐにまた辞めたい気持ちが芽生える可能性があるため、転職活動を慎重に進めるためにも先に今の会社を辞めるのも良いでしょう。
もちろん仕事を辞めれば収入源はなくなるため、2〜3ヶ月分の生活費は確保したうえで退職することがポイントです。
仕事をやめたいと言えない場合は退職代行に依頼する
仕事を辞めるにあたって、どうしても辞めたいと言えない場合は退職代行サービスに依頼するのも選択肢の1つです。
- 上司が怖くて仕事を辞めたいと言えない人
- 仕事を辞めたいと言っても上司に認めてもらえなかった人
- 今すぐに仕事を辞めたい人
仕事を辞めたいと言えなかったり言うタイミングがない場合はもちろん、言っても上司に引き止められて認めてもらえなかった場合にも、退職代行はおすすめです。
「どこに行ってもうまくいくわけがない」など辞めたいことを伝えると上司に自分の人格を否定された場合も同様です
また退職代行はサービスを利用すればすぐに辞められて、以降は出勤する必要がない点も大きな特徴です。
精神的、体力的に追い詰められていて「とにかく今すぐ辞めたい」と考えているときに、自分を守るため退職代行を利用するのも良いでしょう。
仕事を辞めたい人が知っておきたいことQ&A
仕事を辞めたいときに知っておきたいことを、Q&A形式で紹介します。
- 辞めたいと思って仕事を辞めるのは甘えですか?
- 仕事を辞めたいと思っても辞めてはいけない理由はありますか?
- 仕事を辞める前にやっておくべきことはありますか?
- 嫌いな仕事を好きになるにはどうすればいいですか?
- いい会社だけど辞めたいと思っているのは変ですか?
仕事を辞めることは非常に大きな選択だからこそ、慎重に考えることは大切です。
ただし、慎重になりすぎて今の仕事を無理してまで続けることも、良い選択肢とは言えません。
「仕事を辞めたい」と悩んでいる人が知っておきたいことを、よくある質問に回答する形でご覧ください。
辞めたいと思って仕事を辞めるのは甘えですか?
仕事を辞めたいと思って辞めることは、決して甘えではありません。
当然仕事である以上はどのような会社や業界であってもつらいことや不安になることはあります。
しかし、自分の許容量を超えてまで我慢し続けていれば、自分を壊してしまう恐れもあるでしょう。
同時に会社側は貴重な人材を退職させないため「仕事を辞めるのは甘えだ」と叱責して辞めないよう圧力をかけている場合もあります。
そのため、会社や上司の言葉を鵜呑みにして「甘えてはいけない」と無理に続ける必要はありません。
仕事を辞めることは自分が万全な状態でまた働けるようになるための準備期間を作ったり、自分をさらに成長させるための良い選択肢にもなりえます
人生において仕事をすることは大切ですが、仕事だけがすべてではないからこそ、仕事を辞めることを「甘え」と決めつけず人生の1つの選択肢として考えましょう。
仕事を辞めたいと思っても辞めてはいけない理由はありますか?
以下の理由で「仕事を辞めたい」と思っている場合は、慎重に考えることが大切です。
- とにかく働きたくないから仕事を辞めたい
- 結婚または出産をするから仕事を辞めたい
- 家事や介護など私生活が忙しいから辞めたい
とにかく働きたくないほか、私生活が忙しくなることを理由に辞めたい場合、安易に仕事を辞めると自分のキャリアを無駄にして後から後悔する恐れがあります。
もちろん心身を壊すまで無理に仕事を続ける必要はありませんが、後から後悔しないため慎重に考えることは大切です。
特に出産や育児の場合は、退職ではなく育児休暇を取得するなど、一時的に仕事を休める制度を利用するのも良いでしょう。
休職するにあたって嫌な顔をされたりマタハラやパワハラをされる職場なら、良い環境で働き続けられる可能性は低いため、辞めるのも選択肢の1つです
仕事を辞める前にやっておくべきことはありますか?
仕事を辞める前にやっておきたいことをまとめてご覧ください。
- 社内外で信頼できる人がいれば相談する
- 今の仕事で実績や業績を作っておく
- 転職先で役立つ資格を取得する、または取得の準備をしておく
- 興味のある業界で役立つスキルを勉強しておく
仕事を辞める決断は自分だけで判断する必要はありません。
信頼できる人がいれば、今の仕事を辞めるべきか意見として聞いてみるのも良いでしょう。
また今の仕事で実績を作ったり、転職先で役立つ資格を取得しておけば、好条件かつスピーディに転職先が見つかる可能性があります。
今とは全く異なる業界に転職したい場合も、今までの仕事の経験から活かせることがないか探したり、必要なスキルを身につける準備をすることで、新たなスタートを切れるよう準備しておきましょう。
今は辞めたい仕事でも、仕事を続けてきた経験は次の仕事先で役立つ自分の武器となるでしょう
嫌いな仕事を好きになるにはどうすればいいですか?
「嫌いな仕事を好きになりたい」と考えているのであれば、以下のついて考えてみてください。
- なぜ今の仕事が嫌いなのか、具体的な原因を書き出してみる
- 嫌いになった原因は解決できる問題であるか考えてみる
- 自分のなかでの仕事の重要性や求めることを考えてみる
一度仕事を嫌いになると、嫌いな気持ちが先行して辞めたい気持ちはどんどん膨らんでいくでしょう。
だからこそ、まずは「なぜ今の仕事が嫌いなのか」を書き出して、客観的に原因を探ることが大切です。
人間関係に不満があれば部署移動を相談するなど、嫌いな理由によっては仕事を辞めるのではなく会社や信頼できる人に相談すれば解決する問題もあるかもしれません
また、自分のなかでの仕事の重要性について考えることも大切です。
仕事を「お金を稼いで生活を豊かにするための手段」なのか、「やりがいを持って楽しみたいもの」だと思うかは人それぞれです。
仕事に対する捉え方を明確にすれば、今の仕事の見え方や仕事に求めるものも明確になるため、いま一度仕事について冷静に考えるきっかけとなるでしょう。
いい会社だけど辞めたいと思っているのは変ですか?
「いい会社だけど辞めたい」と思うことは、決して変ではありません。
- 人間関係は良い職場だけど仕事は単調でやりがいがない
- 仕事内容は面白いけれど飲み会や接待への強制参加は面倒
仕事に何を求めるかは人によって異なり、世間一般から見ると働きやすくて良い職場だったとしても、自分との相性が良いかは別問題です。
もちろん自分も「いい会社」だと思っているのであれば、辞めるかどうか慎重に考えるに越したことはありません。
しかし、自分が仕事に求めるものを得られない会社であれば、今の会社を辞めて転職するのも選択肢の1つです。
仕事を辞めたいときは現状を分析して将来設計を考えよう
仕事を辞めたいと思うことは誰しもが経験することで、自分がより良い人生を歩むためには、仕事を辞めるのも建設的な選択肢の1つです。
ただし、仕事を辞めるのは大きな決断になるからこそ、辞めたいときは理由や現状をもとに慎重に考えましょう。
仕事を辞めたいときに意識したいポイントをまとめます。
- 仕事を辞めたいと思う理由や原因を具体的にする
- 今の会社で解決できない問題なら転職を検討する
- 辞めたい原因をもとに転職先は慎重に選ぶ
仕事を辞めたいと思って辞めて別の仕事に就いても、新たな不満や悩みが生じれば、また「辞めたい」と思いながら働くこととなります。
そのため、仕事を辞めたいときは今の会社を辞めて後悔がないよう、辞めたい理由や仕事に求めることを冷静に分析したうえで決断しましょう。
原因を考えたうえで仕事を辞める決断に至ったら、転職サイトや転職エージェントを利用して、自分が活躍できる新天地を探してみてください。